ライナープレート|C2801P 真鍮板 板金加工サンプル
真鍮板の一般的な板金材料である C2801P の精密板金加工サンプルとして、機械装置用部品として利用されるライナープレートの製作実例をご案内しています。
製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ ライナープレート真鍮製
■ 製品サンプル写真
ライナープレート下部(写真左)/ライナープレート上部(右)
(クリックで拡大)
■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 精密板金加工
- 製品名称 : 機械装置用真鍮製ライナープレート(上部・下部)
- お客様 : 企業様向け
- 製品用途 : ●●機械装置内でライナー部品として使用
- 設計者 : お客様
- 加工用図面形式 : CAD作図によるFAX紙図面
- 製品構成部品点数 : 2点(真鍮製ライナープレート上部/真鍮製ライナープレート下部)
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ : 50mm(W)×61.5〜63mm(L)×10mm(H)
- 素材材質・材料 : 真鍮板 C2801P(黄銅板3種板 旧JIS記号:BSP3)/比重(密度)8.43
- 板厚 : t1.5/t2.0/t2.5/t3.0mm(写真サンプルはいずれもt3.0)
- 表面処理 : なし
- 製作数量 : 16個(ライナープレート上部・下部ともそれぞれ板厚4種類で各2個ずつ)
- ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)
- 曲げ加工内容: プレスブレーキ曲げ(2)
- 曲げ加工箇所数: 2種類とも各1箇所
- 絞り加工 : なし
- 穴加工方法 : プレス抜き(セットプレス(3)、ケトバシ(4))
- 穴加工数 : φ17×33.5長丸切り欠き
- タップ加工数 : −
- 溶接箇所 : 溶接なし
- 溶接後の表面処理 : −
- 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
- 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(5) 打抜き・曲げ・絞り)
- 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 不用
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) : −
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日8日以上程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
- 鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
- 注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
- 鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
- 注(3).セットプレス
- 鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。
- 注(4).ケトバシ(足踏みプレス・フートプレス)
- 完全手動のプレス機械。足で蹴飛ばすことを動力とする。ごく少量試作板金等には重宝する。
- 注(5).JIS B 0408-B
- 金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
■ 真鍮製ライナープレートの加工図面、設計・加工のポイントなど
■ 真鍮製ライナープレートの概略図面
この真鍮製ライナープレートの概略形状を表す図面は以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、寸法などの詳細を省き説明用に書いた概略図面になります。)
【真鍮製ライナープレート上部 C2801P t1.5/t2.0/t2.5/t3.0 の概略図面】
【真鍮製ライナープレート下部 C2801P t1.5/t2.0/t2.5/t3.0 の概略図面】
■ 設計・加工のポイント
この2種類の真鍮製ライナープレートは、いずれも1箇所ずつ曲げ加工がありますが、板厚の内側寸法(内寸)を基準として、それぞれ4種類(t1.5/t2.0/t2.5/t3.0)の板厚により製作しています。
板厚の内側寸法(内寸)は、板厚の違いによらず、上部・下部ライナープレートともそれぞれ全く同じ形状・寸法になりますが、板厚が異なることによる曲げ加工における曲げ係数の違いにより、ブランク寸法は板厚により若干違いが生じます。