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自作スピーカー用マウントベース|真鍮リングプレート板金加工例

真鍮板の一般的な板金材料である C2801P の精密板金加工サンプルとして、個人様向けのお客様オリジナルデザインによるスピーカー自作用マウントベース(リングプレート)の真ちゅう板加工実例をご案内しています。

製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。


■ スピーカー自作用マウントベース

■ 製品サンプル写真 (クリックで拡大)
スピーカ自作用マウントベース 真鍮板 C2801P t3.0|個人様向け精密板金加工部品写真 1枚だけの写真
自作スピーカー用マウントベース(真鍮リングプレート)

■ 製品情報・加工データ詳細

  • 加工カテゴリー : 板金加工
  • 製品名称 : 自作スピーカー用マウントベース(真鍮リングプレート)
  • お客様 : 個人様向け
  • 製品用途 : スピーカ自作時にスピーカー/BOX間に挟む真鍮板製のマウントとして使用
  • 設計者 : お客様
  • 加工用図面形式 : 手書き図面(板金加工eyeにて製図)
  • 製品構成部品点数 : 1点
  • 組立方法 : −
  • 製品概略サイズ : φ200mm(外径)×φ146mm(内径)×3.0mm(H)のリング
  • 素材材質・材料 : 真鍮板 C2801P(黄銅板3種板 旧JIS記号:BSP3)/比重(密度)8.43
  • 板厚 : t3.0mm
  • 表面処理 : なし(表面傷除去のためのペーパーによる軽度の磨きは実施)
  • 製作数量 : 2個
  • ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)、コンターマシンカット(バンドソーカット)(2)
  • 曲げ加工内容: −
  • 曲げ加工箇所数: なし
  • 絞り加工 : なし
  • 穴加工方法 : プレス抜き(セットプレス(3)
  • 穴加工数 : 8-φ5穴
  • タップ加工数 : −
  • 溶接箇所 : 溶接なし
  • 溶接後の表面処理 : −
  • 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
  • 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(4) 打抜き・曲げ・絞り)
  • 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 不用
  • 加工難易度 : レベル2
  • 材料費価格(材料コスト) : レベル3
  • 加工賃価格(加工コスト) : レベル3
  • 表面処理価格(表面処理コスト) : −
  • トータル価格(トータルコスト) : レベル3
  • 納期 : レベル3(注文後営業日10日以上程度)
  • 評価(満足度) : レベル5

■ 注記(用語の説明)

注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
シャーリング(右は足踏み式)
注(2).コンターマシンカット(バンドソーカット)
鋼板・板材などを、コンターマシン(バンドソーとも言われる)で行う切断加工のこと。
コンターマシンとは(バンドソーとは)、帯のこ(のこぎり刃がついた輪状の切断工具)によって板材をカットするための板金機械であり、一般に、板材にケガキなどによって描いた輪郭(コンター:contour)線に従って加工品を動かしながら外形を切断加工する機械である。
(以下の写真参照)
コンターマシン(バンドソー)
注(3).セットプレス
鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。
セットプレス
注(4).JIS B 0408-B
金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)の打抜き・曲げ及び絞りによってプレス加工したものの普通寸法公差(一般公差)

■ スピーカー自作用マウントベースの加工図面、設計・加工のポイントなど

■ スピーカー自作用マウントベース(真鍮リングプレート)の製作図面

この自作スピーカー用マウントベースの加工用図面は以下の図面になります。
(簡単な図面ですので、お客様からの加工形状・寸法指示・ご要望に基づき、板金加工eyeにて図面を作成しました。)

スピーカ自作用マウントベース(真鍮板 C2801P t3.0)の製作図面
【自作スピーカー用マウントベース(真鍮リングプレート) C2801P t3.0 の製作図面】


■ 設計・加工のポイント

このスピーカー自作用マウントベースの素材板は、伸銅品の一種である真鍮(C2801P)の板厚t3.0であるため、レーザー加工(レーザーカット)が出来ず、同じ板厚の鉄板(SPCC)やステンレス板(SUS304)、アルミ板(A5052P)などの材料より、多少加工方法に制限を受けます。

レーザー加工機の性能(出力)にもよりますが、真鍮の場合は、レーザー光の反射率が大きいために、加工可能な板厚はt1.5程度までであり、t3.0ではレーザーカットできません。
そのため、このスピーカー自作用マウントベースの加工は、コンターマシン(バンドソー)によるのこ切りを行い、切断面の仕上げを行っています。
製作数量が2個と少量であるために、この加工方法でも可能ですが、コンターマシン(バンドソー)による切断加工は、全くの手加工となるため、その仕上がりには加工者の技能に大きく左右されます。


■ マウントベース(真鍮リングプレート)取付後の自作スピーカー完成写真

完成したマウントベース(真鍮リングプレート)を、スピーカーと箱の間に挟みこんで取り付けることによって完成した自作スピーカーの完成写真をお客様よりいただきましたので、以下にご紹介いたします(クリックで拡大します)。

自作スピーカー完成写真(全体写真)
【マウントベース(真鍮リングプレート)取付後の自作スピーカー完成写真(全体写真)】

自作スピーカー完成写真(スピーカー部拡大写真)
【マウントベース(真鍮リングプレート)取付部の拡大写真(スピーカー部拡大写真)】

スピーカー本体の外周に金色に見えるものが、マウントベース(真鍮リングプレート)です。
マウントベースは、取付前にお客様の手により、円周上に表面をヘアライン加工してあります。

ブラックのスピーカー本体と、木目調の箱(ボックス)との間に挟まれたマウントベースのゴールド色は、実に良い配色バランスで、見事に高級感漂うスピーカーに仕上がっていると思います。

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