薄板銅板製の電極板|C1020P 無酸素銅板 板金加工サンプル
純銅の一般的な板金材料である無酸素銅板(C1020P)の薄板の精密板金加工サンプルとして、段曲げ加工成形後にニッケルめっき処理を施した純銅板製の電極板の製作実例をご案内しています。
製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ 電極板・薄板銅板製
■ 製品サンプル写真(クリックで拡大)
電極板 C1020P t0.6 ニッケルめっき処理前(加工上がり)
■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 薄板精密板金加工
- 製品名称 : 電極板(仮称)
- お客様 : 企業様向け
- 製品用途 : 半導体関連装置に使用する電極板として利用
- 設計者 : お客様
- 加工用図面形式 : 手書き図面によるFAX図面
- 製品構成部品点数 : 1点
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ : 10mm(W)×11.6mm(L)×1.6mm(H)
- 素材材質・材料 : 無酸素銅板 C1020P 比重(密度)8.89/銅(Cu)純度99.96%以上
- 板厚 : t0.6mm
- 表面処理 : 無電解ニッケルめっき
- 製作数量 : 50個
- ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)
- 曲げ加工内容: プレスブレーキ曲げ(2)
- 曲げ加工箇所数: 2箇所(段曲げ)
- 絞り加工 : なし
- 穴加工方法 : −
- 穴加工数 : −
- タップ加工数 : −
- 溶接箇所 : 溶接なし
- 溶接後の表面処理 : −
- 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
- 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(3) 打抜き・曲げ・絞り)
- 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 不用
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) :
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日15日以上程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
- 鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
- 注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
- 鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
- 注(3).JIS B 0408-B
- 金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
■ 電極板の加工図面、設計・加工のポイントなど
■ 無酸素銅(C1020P)製の電極板の加工用図面
この薄板銅板製の電極板の加工用図面は以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、説明用に書いた図面になります。)
【薄板銅板製 電極板の製作用図面(説明用)|無酸素銅板 C1020P t0.6】
■ 電極板の設計・加工のポイント
この電極板は、同じく無酸素銅の薄板製の電極端子と組み合わせて半導体関連装置内部の部品として使用される電極板です。
この電極板の形状は、加工形状としては階段が一段ついているような単純な形状ですが、板厚(t0.6)を除くと、曲げの高さが1mmしかないため、2箇所の曲げをそれぞれ別々に行うことは困難な形状となります。
そのため、一種の絞り加工のような方法で、2箇所の曲げを一度に行いますが、このような曲げ加工をのことを、”段曲げ”などと呼ぶ場合もあります。