コインクリップ|アルミ・ステンレス・銅・真鍮製小物部品 機械加工サンプル
機械加工部品のサンプルとして、汎用旋盤やワイヤー加工によるアルミ・銅・ステンレス及び真鍮製のコインクリップ(デザインアートプロダクト)の製作実例をご案内しています。
板金加工eyeでは精密板金・板金加工品以外にもご要望があれば機械加工部品もお請けできます。製品情報、部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ コインクリップ(デザインアートプロダクト)
■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 機械加工
- 製品名称 : コインクリップ(デザインアートプロダクト)
- お客様 : 個人様向け
- 製品用途 : コインを模擬したクリップ。溝に紙等をクリップして使用するデザインアート作品。
- 設計者 : お客様(加工の観点から板金加工eyeにてアレンジ)
- 加工用図面形式 : CAD作図によるDXFファイル形式図面
- 製品構成部品点数 : 6点
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ : φ20.0〜φ26.5
- 素材材質・材料(ステンレス製コインクリップ) : SUS303
- 素材材質・材料(銅製コインクリップ) : C1100(タフピッチ銅)
- 素材材質・材料(真鍮製コインクリップ) : C3604(快削黄銅)
- 素材材質・材料(アルミ製コインクリップ) : A5052(アルミ合金)
- 板厚(ステンレス製コインクリップ) : t4.1mm(φ21及びφ26.5)、t3.9mm(φ22.5)
- 板厚(銅・真鍮及びアルミ製コインクリップ) : t3.5mm
- 表面処理 : なし
- 製作数量 : 各1個
- 機械加工方法 : 旋盤加工(1) 及び ワイヤーカット(ワイヤー加工)(2)
- 穴加工方法 : 旋盤加工(1)
- 穴加工数 : 1個(真鍮製及びステンレス製のφ21のみ)
- タップ加工数 : なし
- 溶接箇所 : 溶接なし
- 溶接後の表面処理 : −
- 仕上げ : スコッチ磨き
- 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
- 図面指示なき寸法公差 : JIS B 0405-m(3)(金属除去加工又は板金成形品の一般公差)
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) : −
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日15日以上程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).旋盤(旋盤加工)
- 主として工作物を回転させ、バイトなどを使用して、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの加工を行う工作機械。
一般的な汎用旋盤(普通旋盤)から、自動旋盤、数値制御されたNC旋盤(CNC旋盤)など、用途や加工目的・手段などにより様々な旋盤がある(参考写真以下)。
- 注(2).ワイヤーカット(ワイヤー加工)
- 工作物と電極との間の放電現象を利用して行う加工。
走行する金属製(主に真鍮製)のワイヤー電極を用いて電極・工作物間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法。
ワイヤー加工は、被加工物が電気を通す材質(導体)でなければ加工できないという特徴がある。精度の高い加工が可能なため金型を製作するために広く用いられる。ワイヤー加工を行う工作機械をワイヤ放電加工機という(参考写真以下)。
- 注(3).JIS B 0405-m
- 金属の除去加工又は板金成形によって製作した部品の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0405(普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差)に規定される等級”m(中級)”によるという意味。
JIS B 0405 の各等級の長さ寸法及び角度寸法の普通公差は以下。
■ 加工図面、設計・加工のポイントなど
■ 設計・加工のポイント
コインクリップの図面は以下ようになります。
6種類あり、それぞれのコインクリップの外径と厚さ(板厚)は以下になっています。
- ステンレス製(小): 外径=φ21.0/厚さ=t4.1/中心にφ4.3穴あり
- ステンレス製(中): 外径=φ22.5/厚さ=t3.9
- ステンレス製(大): 外径=φ26.5/厚さ=t4.1
- 銅製: 外径=φ23.5/厚さ=t3.5
- 真鍮製: 外径=φ22.0/厚さ=t3.5/中心にφ5.0穴あり
- アルミ製: 外径=φ20.0/厚さ=t3.5
いずれのコインクリップも、下図のように厚さの中心位置に幅0.5mmのスリット加工をしており、一個ずつワイヤ放電加工により加工しています。
この0.5mm幅のスリット部に紙などを挟みこんでクリップとして利用します。