テーパーアルミ丸棒|アルミ合金 A5052 旋盤加工例
機械加工部品のサンプルとして、アルミ合金(アルミ丸棒材)を汎用旋盤(旋盤加工)により切削加工して製作した企業様向けの試作加工品(テーパーアルミ丸棒)の製作実例をご案内しています。
板金加工eyeでは精密板金・板金加工品以外にもご要望があれば機械加工部品もお請けできます。製品情報、部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ テーパーアルミ丸棒-旋盤加工品
■ 製品サンプル写真
テーパーアルミ丸棒 アルミ合金 A5052(4種類)
(クリックで拡大)
■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 機械加工
- 製品名称 : テーパーアルミ丸棒(仮称)
- お客様 : 企業様向け
- 製品用途 : アルミロッドの試作パーツとして利用(詳細用途は不明)
- 設計者 : お客様(詳細設計は板金加工eye)
- 加工用図面形式 : 手書き図面
- 製品構成部品点数 : 4点
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ : 外径φ26mm×テーパー部(絞り中心部)φ14〜20mm×62mm(L)
- 素材材質・材料 : アルミ合金 A5052(4点とも)
- 板厚 : −
- 表面処理 : なし
- 製作数量 : 4種類各5個
- 主な機械加工方法 : 旋盤(旋盤加工)(1)
- 穴加工方法 : 旋盤(1)
- 穴加工数 : 1-φ2×62L(内径貫通穴)
- タップ加工数 : −
- 溶接箇所 : 溶接なし
- 溶接後の表面処理 : −
- 仕上げ : −
- 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
- 図面指示なき寸法公差 : JIS B 0405-m(2)(金属除去加工又は板金成形品の一般公差)
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) : −
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日15日以上程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).旋盤(旋盤加工)
- 主として工作物を回転させ、バイトなどを使用して、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの加工を行う工作機械。
一般的な汎用旋盤(普通旋盤)から、自動旋盤、数値制御されたNC旋盤(CNC旋盤)など、用途や加工目的・手段などにより様々な旋盤がある(参考写真以下)。
- 注(2).JIS B 0405-m
- 金属の除去加工又は板金成形によって製作した部品の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0405(普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差)に規定される等級”m(中級)”によるという意味。
JIS B 0405 の各等級の長さ寸法及び角度寸法の普通公差は以下。
■ テーパーアルミ丸棒の加工図面、設計・加工のポイントなど
■ テーパーアルミ丸棒の概略図面
上記のテーパーアルミ丸棒(テーパーアルミロッド)の概略形状を表す図面は、以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、寸法などの詳細を省き説明用に書いた概略図面になります。)
【テーパーアルミ丸棒(テーパーアルミロッド) アルミ合金 A5052 の概略図面】
■ 設計・加工のポイント
テーパーアルミ丸棒(テーパーアルミロッド)は、使用用途により、A〜Dの4種類のテーパー角度のアルミロッドを試作しています。
それぞれのテーパーアルミ丸棒の寸法において、テーパー角度を決定する中心部分の絞り径(上記概略図面の”φd”)だけが異なり、それ以外の寸法は4種類とも同じになっています。
テーパーアルミ丸棒A〜Dの中心部分の絞り径は、それぞれ以下の通りとなっています。
- アルミ丸棒A : φd=φ20
- アルミ丸棒B : φd=φ18
- アルミ丸棒C : φd=φ16
- アルミ丸棒D : φd=φ14
A〜Dのいずれのアルミロッドも、円筒形中心に軸を通すためのφ2mmの貫通穴をあけています。
製作数量が各5個ずつの試作でロット数が少ないため、自動盤ではなく、汎用旋盤における切削加工であり、両側からテーパーに絞りつつ切削をし、中心で最小径が合うように加工していくにはそれなりの技術を要します。