8極・12極-磁気式薄板回転円盤|QSK-5 焼入れリボン鋼 薄板バネ加工例
SK材に焼入れを施した焼入鋼帯(焼入れリボン鋼)の薄板金属加工・精密板金加工サンプルとして、薄板金属で強い磁性をもつSK焼入鋼帯の性質を利用して、磁性体回転円盤に用いる8極・12極-磁気式薄板回転円盤の製作実例をご案内しています。
製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ 8極・12極-磁気式薄板回転円盤
■ 製品サンプル写真
8極・12極-磁気式薄板回転円盤-焼入れリボン鋼
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■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 薄板金属加工・精密板金加工
- 製品名称 : 焼入れリボン鋼(SK焼入鋼帯)製 8極・12極-磁気式薄板回転円盤(仮称)
- お客様 : 企業様向け
- 製品用途 : 磁性体の性質を利用して磁気式の薄板回転円盤として使用
- 設計者 : お客様
- 加工用図面形式 : CAD作図によるPDFファイル図面
- 製品構成部品点数 : 2点(8極及び12極)
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ : 外径φ18.2×内径φ11×0.1(厚さ)
- 素材材質・材料 : 焼入れリボン鋼帯(焼入鋼帯) QSK5/比重(密度)7.85
- 板厚 : t0.1mm
- 表面処理 : なし(素材の状態でブルーテンパー処理済み)
- 製作数量 : 8極及び12極とも各3個
- ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)、ワイヤーカット(ワイヤー加工)(2)
- 曲げ加工内容: −
- 曲げ加工箇所数: なし
- 絞り加工 : なし
- 穴加工方法 : プレス抜き(ケトバシ(3))+ワイヤーカット(ワイヤー加工)(2)
- 穴加工数 : 1-φ11(8極及び12極とも)
- タップ加工数 : なし
- 溶接箇所 : 溶接なし
- 溶接後の表面処理 : −
- 図面指示の特定寸法公差 : なし
- 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(4) 打抜き・曲げ・絞り)
- 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 不用
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) : −
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日10日以上程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
- 鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
- 注(2).ワイヤーカット(ワイヤー加工)
- 工作物と電極との間の放電現象を利用して行う加工。
走行する金属製(主に真鍮製)のワイヤー電極を用いて電極・工作物間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物表面の一部を除去する機械加工の方法。
ワイヤー加工は、被加工物が電気を通す材質(導体)でなければ加工できないという特徴がある。精度の高い加工が可能なため金型を製作するために広く用いられる。ワイヤー加工を行う工作機械をワイヤ放電加工機という(参考写真以下)。
- 注(3).ケトバシ(足踏みプレス・フートプレス)
- 完全手動のプレス機械。足で蹴飛ばすことを動力とする。ごく少量試作板金等には重宝する。
- 注(4).JIS B 0408-B
- 金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
■ 8極・12極-磁気式薄板回転円盤の加工図面、設計・加工のポイントなど
■ 8極・12極-磁気式薄板回転円盤の概略図面
8極・12極-磁気式薄板回転円盤の概略形状を表す図面は、それぞれ以下の図面になります。
(実際の製作用図面ではなく、寸法などの詳細を省き説明用に書いた概略図面になります。)
【8極形状の磁気式薄板回転円盤 焼入れリボン鋼 QSK-5 t0.1の概略図面】
【12極形状の磁気式薄板回転円盤 焼入れリボン鋼 QSK-5 t0.1の概略図面】
■ 設計・加工のポイント
8極と12極の2種類の磁気式薄板回転円盤は、いずれも外径(φ18.2)、内径(φ11)は同じですが、上図及び現物写真のように、使用用途によって極となる放射線状の足の本数及びその足(極)の幅だけが異なります。
(8極の極の幅は2.0mm、12極の極の幅は1.0mmとなっています。)
加工方法としては、エッチング加工(フォトエッチング)でも精度良くきれいに仕上ることができますが、試作であり製作数量も各3個と少量であることから、ワイヤ放電加工機によるワイヤカット加工により製作しています。
(製作数量が数十〜数百個程度必要で、リピート製作も見込めるような場合はエッチング加工(フォトエッチング)の方がコストメリットが出せる場合があります。)