キャリア本体・キャリアアングル|SGCC 溶融亜鉛めっき鋼板 板金加工サンプル
鉄板(SPCC、SECC、SGCC等の鋼板)の板金加工サンプルとして、冷間圧延鋼板(SPCC)を原板とし、亜鉛を含むめっき浴において表面に両面等厚の溶融亜鉛めっきを施した処理鋼板であるSGCC(溶融亜鉛めっき鋼板)によるキャリア本体及びキャリアアングルの製作実例をご案内しています。
製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ SGCC鋼板製キャリア本体・キャリアアングル
■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 板金加工
- 製品名称 : キャリア本体/キャリアアングル
- お客様 : 個人様向け
- 製品用途 : ご趣味(詳細用途は不明)
- 設計者 : お客様
- 加工用図面形式 : CAD作図によるDXFファイル形式図面
- 製品構成部品点数 : 2点(キャリア本体、キャリアアングル)
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ(キャリア本体) : 194mm(W)×140mm(L)×30mm(H)
- 製品概略サイズ(キャリアアングル) : 22mm(W)×130mm(L)×9.6mm(H)
- 素材材質・材料 : 鉄板 SGCC(溶融亜鉛めっき鋼板)
- 板厚 : t1.6mm
- 表面処理 : なし
- 製作数量 : キャリア本体 1個/キャリアアングル 1個
- ブランク加工方法 : シャーリングカット(1)
- 曲げ加工内容 : プレスブレーキ曲げ(2)
- 曲げ加工箇所数 : キャリア本体 3箇所/キャリアアングル 2箇所(段曲げ)
- 絞り加工 : なし
- 穴加工方法 : プレス抜き(セットプレス(3)、ケトバシ(4))
- 穴加工数(キャリア本体) : 2-φ8穴、8-φ6.5穴
- タップ加工数(キャリアアングル) : 2-M5
- 溶接箇所 : 溶接なし
- 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
- 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(5) 打抜き・曲げ・絞り)
- 金型又は簡易ジグ製作の要否 :不用
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) : −
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日5日程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).シャーリングカット(シャーリング加工)
- 鋼板・板材を切断すること。切断の原理は、紙を切るハサミと同様。
以下のような機械で加工する。
- 注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
- 鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
- 注(3).セットプレス
- 鋼板・板材に穴などのパンチング加工を行う機械。
- 注(4).ケトバシ(足踏みプレス・フートプレス)
- 完全手動のプレス機械。足で蹴飛ばすことを動力とする。ごく少量試作板金等には重宝する。
- 注(5).JIS B 0408-B
- 金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
■ 部品構成、設計・加工のポイントなど
■ 部品図面・設計・加工のポイント
キャリア本体及びキャリアアングルは、以下のような図面になります。
キャリアアングルは、8mm高さで2段階の曲げになっていますが、このように、小さい高さで階段のように曲げているものを”段曲げ”などと呼ぶ場合もあります。
【キャリア本体(SGCC 溶融亜鉛めっき鋼板 t1.6)】
【キャリアアングル(SGCC 溶融亜鉛めっき鋼板 t1.6)】
お手ごろな板金加工材料のSGCC(溶融亜鉛めっき鋼板)
キャリア本体及びキャリアアングルの素材材料には、SGCC(溶融亜鉛めっき鋼板)を利用していますが、SGCCは冷間圧延鋼板(又は熱間圧延鋼板)を原板として両面に溶融亜鉛めっきを行った処理鋼板であり、部品加工・成形後に別途めっき処理を行う必要がないため、比較的低コストの板金材料として一般によく利用されます。
たとえば、SPCC鋼板により板金加工を行った部品に、別途表面処理として溶融亜鉛めっき処理を施すよりは、めっき処理費用が必要ない分、SGCCを使用したほうが安く上がります。
ただし、SGCCを使用した場合、部品切断面はめっきが施されていない状態になります。
【SGCC(溶融亜鉛めっき鋼板)の表面色調】
JIS規格では、以下のJISに SGCC が規定されています。
- JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯(Hot-dip zinc-coated steel sheet and strip)
- 質量分率で、97%以上の亜鉛を含むめっき浴(ただし、通常アルミニウムを0.30%以下とする。)において両面等厚の溶融亜鉛めっきを行った鋼板及び鋼帯について。
適用範囲、種類及び記号・適用する表示厚さ、化学成分、めっきの種類・付着量・表面仕上げ・密着性、化成処理、塗油、機械的性質、寸法及び許容差、形状、質量及びその許容差、外観、試験、検査、表示など。