板バネロックピン試作品|ステンレス薄板バネ材 精密板金加工サンプル
SUS304-CSPなどのステンレス薄板ばね材の精密板金加工サンプルとして、新製品のロック部品のテスト用として使用されるステンレス製板バネロックピンの試作品の製作実例をご案内しています。
製品情報、板金加工内容・部品加工データの詳細、設計・加工のポイントなどをご紹介していますので、お見積もり・ご注文の際の参考にしてください。
■ 板ばねロックピン
■ 製品情報・加工データ詳細
- 加工カテゴリー : 精密板金加工、試作
- 製品名称 : 板バネロックピン(仮称)
- お客様 : 企業様向け
- 製品用途 : ●●の日常用品の新製品に組込まれる板バネ製のロックピンとして利用
- 設計者 : 原案はお客様、板金加工eyeが形状変更をご提案
- 加工用図面形式 : CAD作図によるPDFファイル図面
- 製品構成部品点数 : 1点
- 組立方法 : −
- 製品概略サイズ : 13.6mm(W)×13mm(L)×約2mm(H)
- 素材材質・材料 : SUSバネ材(ステンレスばね材) SUS304-SCP 1/2H
- 板厚 : t0.3mm
- 表面処理 : なし
- 製作数量 : 5個
- ブランク加工方法 : レーザー加工(レーザーカット)(1)
- 曲げ加工内容: プレスブレーキ曲げ(2)
- 曲げ加工箇所数: 6箇所+R曲げ
- 絞り加工 : なし
- 穴加工方法 : −
- 穴加工数 : なし
- タップ加工数 : なし
- 溶接箇所 : なし
- 溶接後の表面処理 : −
- 図面指示の特定寸法公差 : 特定箇所の寸法公差指示なし
- 図面指示なき寸法公差 : 板金加工品の一般公差(JIS B 0408-B(3) 打抜き・曲げ・絞り)
- 金型又は簡易ジグ製作の要否 : 必要
- 加工難易度 :
- 材料費価格(材料コスト) :
- 加工賃価格(加工コスト) :
- 表面処理価格(表面処理コスト) : −
- トータル価格(トータルコスト) :
- 納期 : (注文後営業日10日以上程度)
- 評価(満足度) :
■ 注記(用語の説明)
- 注(1).レーザー加工(レーザーカット)
- レンズを使用して被加工物に一点集中させたレーザー光線が熱エネルギーに変換されて得られる高密度のエネルギーを利用して板材などの加工物の加熱・溶融・蒸発・除去を行う加工方法。レーザ加工を行う加工機械をレーザー加工機という(参考写真以下)。
- 注(2).ブレスブレーキ曲げ(ベンダー加工)
- 鋼板・板材を曲げ加工すること。一般にV型のダイに乗せた板材をプレス加圧し、塑性変形させて任意の角度に曲げる。板金加工品の完成度は、曲げ加工の精度に拠るところが大きく、板金の基本的かつ重要な加工工程の一つ。以下のような機械で曲げ加工する。
- 注(3).JIS B 0408-B
- 金属プレス加工品(金属板を打抜き・曲げ・絞りによってプレス加工したもの)の普通寸法公差(特に図面に指示のない寸法の公差、一般公差)は、JIS B 0408(金属プレス加工品の普通寸法公差)に規定される等級”B級”によるという意味。各等級の普通寸法許容差は以下。
■ 板バネロックピンの図面、設計・加工のポイントなど
■ 図面・イメージ図、設計・加工のポイント
この板バネロックピンの3次元イメージは以下の図の通りです。
円筒状の新製品にこの板ばねロックピンを挿入し、両側にある内側に曲げて突起させた部分で部品の回転をロックする想定となっています。
適度なバネ性を必要とするため、素材にはステンレスばね材を用いる設計としています。
【板バネロックピンの三次元イメージ図】
製作用の実際の図面は以下の通りです。
【板ばねロックピンの加工図面】
新製品へ挟み込むスペースが限られているため、側面図にあるとおり、板バネロックピンの高さ(厚さ)は、2mmとなり、この自由度がないことから、バネ強度の大小は板厚によって調整する設計となります。
加工としては、全体としてφ13.6の円形状にR曲げする必要があり、さらに、両サイドの内側への突起の曲げ寸法も非常に小さいため、難しい曲げ加工となります。